面戸板をつくってはめる

面戸板を作ります。

垂木と同じ赤松材の角材を使用します。サイズはおよそ55mm×45mm×250mm。
なぜか部屋のなかにあった屋根の垂木をそのまま使用しました。再利用!

30mmビットにてドリルで穴をあけます。30mmは面戸板の通気には少しデカかったかな。
ビットは某綿半にて、700円。

木屑、めっちゃ出ます。この木屑何かに再利用できないかなぁ。

とりあえず面戸板たちを15セット製作。まだまだ足りません。

スチール(亜鉛メッキ)の金網・ラスで、防虫・防獣対策。
ステンレス防虫ネットは高価だったし、グラスファイバー網戸は金網と比較して耐久性が弱かったので、メッキ金網。某カインズにて700円。
網の目のサイズは網戸の目より大分広めの6.5mmサイズ。蚊は防げないけど、スズメバチやネズミ、蝙蝠等の進入は防げますね。どうせ暗くなりますので、蚊やハエは来ない前提で考えています(前向き)。
ラスをタッカーで留めて完成。

垂木と垂木のあいだに釘止め。

こんな感じにはめ込みました。

2017年の21週目に綴る

事務所改装はじめました

会社事務所の改装をこの春(2017年)はじめております。
※ちなみに、工房は改装が終わっております。直に別の記事にします。

6帖の事務スペースと8帖の広間がありますが、とりあえず6帖の事務所スペースから。

ばさーと天井板をはがしましたよ。埃がスゴイ。

天井のベニアをはがす

天井材は野縁とよばれる赤松材に、木目調のベニアが張られていました。特に断熱材は入っていません。野縁も3本ほどで、簡単にはがせました。

大正に建てられた古民家で、さらに改増築を加えた複雑な作りとなっている家です。
屋根裏に増築前の垂木トタン屋根が現れました。
屋根が部屋に二つある状態なので、無駄でしかありません。ここは面倒ですが柱にかかる荷重も考慮して全部はずしました。

屋根裏が見えました。ちなみにここは平屋です。天井近くの壁に竹小舞で組んだ土壁のような物体が見えます。

天井近くの土壁(小舞組)

もっとも上部にある梁は古そうです。これが大正年度の梁なのでしょうか。
屋根の垂木に載せている野地板も古そうですね。黒いシートとの隙間がすごい。製材能力がなかった時代の荒い作りなのでしょうか。それともわざと隙間を空けているのでしょうか。
実際この家の床板は、明らかに手鋸で製材された分厚い一枚板が使われていましたよ。

南側の垂木の間

これは南側の垂木の間。うーん、40mm程度の通気口がありますね。
次回は、この通気口を埋める材「面戸板」の作成します。

2017年の21週目に綴る

【工房】下地を塗る その2

パテ埋めをした後は、ケイソウくんを塗りやすくするため、下地を塗ります。

下地はけっこう固め、土壁はぐんぐん水分を吸い取るので、イメージしたなめらかな
塗り心地にはなりません。うっかりすると、ぼてっと落ちてしまいます。

IMGP2235

IMGP2236

でも下地を塗ると、壁がすごく明るくなりました。おお、これはかっこいい工房になるのでは?

IMGP2237

ぱっと見きれいな壁ですが、よく見るとボコボコ。(だって下地塗りにくい!)
この上にケイソウくんを塗ります。ケイソウくんは水を入れて練ってから、2時間以内に塗らなければいけません。
日曜日の朝から仕上げをするか、と親方と約束し、この日の作業は終わりました。

2015年の35週目に綴る

【工房】畳をはがす

壁をきれいにしたところで、畳をはがしてみました。

20150728_IMGP0

汚れが・・・!

20150728_IMGP1

8畳あります。重い・・・。

20150728_IMGP2

板張りになりました。この小部屋と蔵は戦後すぐ建てられたものです。
板は手ノコで切られた跡があります。時代を感じます。

20150728_IMGP4

20150728_IMGP5

お、これは藁敷きの畳です。良い畳だ。
最近の畳は樹脂製です。藁敷きはなかなかありません。
状態もとても良いので、表替えすれば長く使えます。
ご希望があればお譲りしますので、ご連絡くださーい。

20150728_IMGP8

これは昔のこたつ。

板張りになったところで、拭き掃除です。
何十年とたまった埃は簡単には落ちません。これは大変。

20150728_IMGP6

入り口の障子もきれいにはがします。
光をとおるカラフルな紙とか貼ったらどうかなーと妄想。

20150728_IMGP7

びっくりな隙間!

 

2015年の31週目に綴る

【工房】キラキラの壁をはがす

このお家にお引っ越ししてくるとき、一目惚れした離れの小部屋。
ここがワタナベカリー店の工房になるのだ…!なんて素敵!

20150721_0

昭和な香り、キラキラした壁。キラキラが落ちてきてカレー粉に入ったら一大事です。
壁をきれいにはがしてケイソウくんを塗ることにしました。
最初は漆喰を塗ろうと思ってたんだけど、ホームセンターで珪藻土ケイソウくんを見つけて、
漆喰より安かったし、こっちにしてみることにしました。帰って調べてみたら、ケイソウくんは珪藻土+漆喰のため、完全に自然素材でとても良いもののようです。ラッキー。

20150721_1

20150721_2

霧吹きで水をふきかけてガリガリはがします。砂壁がはがれても、キラキラはしぶとい。
そして霧吹きで水をかけるのは、ちょっと大変。もっと効率の良い方法はないのか。

20150721_3

20150721_4

なんとかキラキラ砂壁は落としました!漆喰の層がでできました。

20150721_5

ここの面にとりかかって新たな発見!漆喰が簡単にはがれてしまう!
これではケイソウくんを塗ってもすぐにはがれてしまうぞ。
漆喰もガリガリ落とすことに…土壁がでできましたよ。
最初から漆喰ごとはがせばよかった。結局いちにちがかりになってしまいました。
キラキラはしぶとく、体のあちこちがキラキラ輝きます。こんなとこに!?というところに
キラキラ。

我が家のお隣さんは元塗り職人の親方さん。
うちのもとの持ち主さんが親戚筋だったこともあり、お引っ越しする前から親身に助けにきてくれていました。さらに畑を一緒にやらせてもらったり、いつもとてもお世話になっています。
ちびっこも「おやかたー」と呼びます。子分なのか。
壁をガリガリやっているのを見るに見かねて、のぞきに来てくれました。
ケイソウくんを塗るために必要な道具を見てくれて、ないものは貸してくれたり、これからの作業のアドバイスをしてくれたり、親方やさしい・・・!思っていたより細かい作業がありそうです。
買ってきたケイソウくんも親方の見立てだと、全然足りないようです。あれー。やっぱりプロはちがいます。ありがたいことだー。

この小部屋、そして隣には蔵があるのですが、とても古いのでつぶされるところだったみたいです。ラッキー!このお家はこの蔵と小部屋に価値があると思うのですよ。
ぼろぼろなんですけどね、なんか好きなのです。
うまく使えれば、かもしれないけど、ぜったいかっこよくなると思うんだ。

2015年の30週目に綴る